7月28日 岩手発信の住宅・生活誌「家と人。」の取材がありました。
北上市K邸での取材風景です。
この春竣工したお宅で、オール電化住宅の中でも先進的なヒートポンプによる暖房が採用されています。
ヒートポンプといってもピンと来ない方も多いでしょうが、要はエアコンと同じ技術でいったんお湯を沸かし、それを配管で家中に回す仕組みで、1階は床下コンクリートにパイピングした熱で蓄熱、2階はパネルヒーターを利用し、とてもマイルドな暖房感が得られるシステムです。
一般的に利用されている蓄熱暖房機(ちくだん)と比べ好天時のオーバーヒートも起こりにくく、エアコン暖房のような気流による乾燥感も軽減できます。
ヒートポンプ自体が1のエネルギーに対し約三倍の熱を作り出すことが出来ますので、快適でありながら消費電力を抑えられる正に理想的なエコ住宅となります。我慢だけがエコじゃない。
しかし建物に求められる断熱性能も大きく、北海道の次世代省エネ基準以上が必要となります。
建築費が上がりすぎるとお施主様の懐に響きますから費用対効果を徹底的にあぶり出さなければ実現できません。

取材中の加藤編集長 ドアは省エネ性能の高いスウェーデン製スウェドアを採用、窓サッシはトリプルガラスにLow-E アルゴンガス入り樹脂サッシで強化!

取材中 詳細は9月に発行される「家と人。」21号で

2階に設置したパネルヒーター、私が思うところ住宅に一番適した暖房形式。
そして取材を終えた午後、駒ヶ岳に向かいます。
今日は荷揚げも最終日、全ての残材が下げられ工事も完了となります。

最終作業の真っ最中

頂上から降ろすのに一番大変と思われた発電機が既に降ろされていました。重量50㎏を背負子で背負い滑落防止のため前後にロープを持もった2名計三名体制での荷下ろしでした。

ミーティング、本日は神社庁教化委員の方々と登ります。

記念撮影を済ませ、イザ!!

沢山の荷を背負った荷揚げボランティアさんとすれ違いました。本当にお世話になりました。それも今日が最後です。

頂上到着、私がする最後の仕事丸落とし金物を取付

そして持参した賽銭箱をセット!扉を閉じた状態でも一ヵ所だけ空いた格子からお賽銭が入れられる仕組みです。

そしてお約束の記念撮影

ちゃっかり私もいれていただきパチリ!手前に見える標石は伊達藩と南部藩の境界に置かれていた物が解体の際50年ぶりに発見された物です。

その後完成写真の撮影!

完成しました。計画から二年越しの工程を経てついにです。ところがここで雨が・・・撮影の続きは次回8月1日の登拝際までお預けとなりました。しかし今日のスケジュール、最新のオール電化住宅から山頂の奥宮とギャップの大きい一日でした(笑)
新築住宅の瑕疵保証検査で一関まで行ってきました。
今回の物件は新進気鋭の建築家サルワタリ・アトリエさんの設計によるもので、この写真ではまだ全貌は現れてませんが、かなり斬新なデザインをされています。
さて、今の住宅は昨年の法改正により全ての建物に10年保証が付きます。
瑕疵保険と言い、主要構造部と雨漏りを対象としたもので、「給湯器が壊れた」といった設備などの故障は除かれますが、建物が傾いたりと言った最低限の部分はもれなく補書されます。
依って今回のような検査が基礎配筋時と柱や梁の構造が出来上がった時点の二回実施されます。

床下にスラブヒーターを施した輻射熱暖房オール電化住宅です。

岩手ではめずらしいシート防水の屋根、電磁溶着でジョイントされるので一体的に防水工事が出来ます。

四寸角の柱は規定の金物で補強され、検査となりました。

そしてその前日7月20日は建設産業振興に関する行政との懇談会があり出席。

市長さんをはじめ北上市や岩手県の建設行政担当者とこれからの建設産業振興について議論がなされ、件の村崎野地域断水事故についても発表がありました。手を付けなくてはならない課題は山ほどあるようで、財政をふまえつつ進めて行かなくてはなりません。